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zoom RSS 京都市美術館でバルテュス展を観てきた

<<   作成日時 : 2014/08/31 21:29   >>

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 京都での公開期間もあと一週というところで、やっと観てきました、バルテュス展。もっと前に行きたかったんだけど、8月は天候不順でなかなか京都まで行く気になれなかったのよ。昨日今日は8月では一番の好天。昨日はバイクに乗って茶しばきに行って、今日は京都遠征。でも家出るのが遅かったので、JRの新快速で行くことにしました。山科で降りて地下鉄で蹴上までバックするルートは交通費はかかるけど、結構はやいワ。
 家出るのが遅くなったのは、朝から録画してあった番組を観ていたから。豊川悦司が出てる「バルテュスと彼女たちの関係」とNHK日曜美術館「バルテュス 5つのアトリエ」の2つ。もう予習は十分だぜ。NHK気合入ってんなぁ。
 なぜか一番気に入ったのは少女の絵の方じゃなくて風景画。シャシーのお城から見下ろした農家の家屋や敷地を描いた「樹のある大きな風景(シャシーの農家の中庭)」。農家っていうとミレーとかセザンヌとか思い出すんだけど、この明るい色合いはゴーギャンのようでもあり、でもこの直線的な屋根の構図やそこから切り取られた陽の光とか、抽象的で乾いた感じの中に優しい冬の日差しが感じられて、結構スキ。2番目に気に入ったのも風景画の「崖」。岩肌に当たる光の感じがいい。
 じゃあ少女の絵は、というと本展の出展作品ではやっぱり「夢見るテレーズ」、「美しい日々」、「読書するカティア」の3作品は鉄板だけど、個人的には「ジャクリーヌ・マティスの肖像」が凛としているというか、ちょっと怒っている風というか、立っているたたずまいがいい。バルテュスの義理の姪フレデリックがモデルの絵画は「白い部屋着の少女」。これもいいけど、ここはやっぱり「赤いセーターを着たフレデリック」が見たかった。節子夫人がモデルの作品は本邦初公開の「朱色の机と日本の女」(この倒錯した感じはまるでアラーキーの写真か?)と「日本の少女の肖像」。こっちも「トルコ風の部屋」(習作は出品されてるけど)が見たかった。
 「決して来ない時」と「猫と裸婦」と「窓、クール・ド・ロアン」は同じ部屋の作品。部屋に十分に光が入って明るい作品。いい感じ。「地中海の猫」も明るい作品だけど、なんかこの猫、キツネに見えるのよね。「金魚」はこの展示エリアでは唯一暗い背景だけど、姉弟と猫がそれぞれ鉢の中の金魚を狙ってそうで面白い。「モンテカルロヴェッロの風景(U)」は川面の煌めきに惹きつけられる。
 最初のゾーンの「ミツ」の40枚の絵を見られる若い頃からのその豊かな才能が、「嵐が丘」の挿絵には以降の人物画の構図の基本が確立していく様が見えて、最終ゾーンのバルテュス愛用品の展示まで、回顧展としては大変充実していると思う。今後は他所で椅子に片膝をつくポーズや、「決して来ない時」のポーズや、思わせぶりな猫を観たらバルテュスみたいだな、と言ってしまいそうだわ。
 いやぁ、見に行って良かった。評価点は5点満点の4点。やっぱり「赤いセーターを着たフレデリック」が見たかったので。十分に予習するのも考えものか。

 
 
 

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。

私は6月に東京都美術館にて
観賞してまいりました。
とても素晴らしい時間を
久しぶりに過ごせた気がしています。

号数の大きな作品はインパクトが
ございましたね。
トラックバックさせて戴きました。
よろしくお願いいたします。

小枝
2014/09/03 02:30

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