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zoom RSS 映画「さよなら、人類」を観てきた。

<<   作成日時 : 2015/08/29 22:44   >>

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 一昨日、シネリーブル梅田で映画「さよなら、人類」を観てきた。出だしのワインを開けようとして心臓発作を起こしてしまう男やそれに気付かない妻、船酔いするからと床屋に転職した船長、死の間際まで車を売ったカネや宝石入りのバッグを手放さない老女など、昔のショートコントや、映画「マルコヴィッチの穴」を思い出した。その元船長の床屋から逃げ出してくる男がこの映画の主役の一人、サム。サムは床屋を抜け出てロッタの酒場でヨナタンと落ち合う。そこで彼らがロングセラーぼ「吸血鬼のキバ」とスタンダードな「笑い袋」と新商品「歯抜けジジイのマスク」という「エンターテイメント」を売り歩くセールスマンだと分かる。そんなん、誰が買うねん、と思いながら見続けていくと、実は卸した小売店でちゃんと売れていて(でも店から代金が回収できていない)、元売りからは毎月セールを義務付けられている(でもセールもやれてなくて商品の仕入れ代金が払えていない)というれっきとした商流のある商品であることが分かる。(ちょっと驚き)
 サムとヨナタンは寄宿舎のようなところに住まい、毎日セールスに出かける。なんとこの寄宿舎、酔っていると酔いを覚ますまで自分の部屋に戻れない。サムとヨナタンとこの寄宿舎の管理人とこの酔って帰らせてもらえないアコーディオン弾き以外の住人は出てこないが、他にも朝早くから仕事に出かけるひとがいるらしい。
 サムとヨナタンの行く先々でいろんな個性的な人が出て来る。ロッタの酒場でロッタの若い頃はカネの無い水兵に酒代の代わりにロッタにキスしたら呑めるという話が出て来るけど、そのあたりからきな臭いなぁ、と思っていたら、いきなり現代のカフェに近代の兵隊が現れた。ロシアのポルトヴァの戦場へ向かう途中のスウェーデン国王カール12世の一行がやってきて、カフェのイケメン店員(多分店主の息子)を口説いて、戦場に供をせよ、という。現代のカフェに騎馬隊と王様、という絵はなかなか面白い。後半、王は敗れて敗残兵と共に再び、このカフェに立ち寄る。店主がここにいる女性客の亭主や家族はみな戦士したことを、王に告げる。この後、大きな(直径5m×長さ10mはありそうな)銅製のドラムに奴隷のような者たちを押し込んで閉じ込め、ドラムの下から薪で炙るとラッパをいくつもイガのように取り付けられたそのドラムが、中の者が熱さで動き回るからか、ゆっくりと回り始める、というヨナタンの夢はシュールだった。サムとヨナタンが喧嘩したり仲直りしたりのところは救われるが、レストランにいつまでたっても入れない男や、イケメンの生徒を口説くダンス教室の女性の先生など、救われないヒトもいる。いろんな登場人物が誰かと電話しているが、みんな必ず口にするのは、「元気そうで何より」。本当に無事を確認しているのか、相手とのコミュニケーションをその一言で終わらせたいのかは不明だ。なんか、サムとヨナタン以外は一人語りというか、一方通行のハナシが多い。
 もやーっとした感じで映画は進んでいくが、最後にバス停の周りでバラバラにバスを待つ人々が水曜日を確認し合って、突然映画は終わる。
 この映画はロイ・アンダーソン監督の『散歩する惑星』、『愛おしき隣人』に続く、三部作「リビング・トリロジー」の最終章だそうだが、他の2作は見ていない。が、またこういう風味の映画が見たくなったら見てみよう。
 評価点は5点満点の3点。みんなに見てみて〜、面白いから!って薦められる映画ではないのでね。

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