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zoom RSS 映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』を観てきた。

<<   作成日時 : 2015/12/12 21:06   >>

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 先日『黄金のアデーレ 名画の帰還』を観てきた。主役の洋品店主マリア・アルトマン役のヘレン・ミレンの演技が素晴らしい。ナチに追われて両親を残したままアメリカへ逃げざるを得なかった過去を憂うオーストリアの名家の年老いた令嬢、という難しい役どころを見事に演じていた。同じ大女優でもメリル・ストリープではこうはいかなかっただろう。(ジュディ・デンチならいけたかしらん) しかし、実話とはいえオーストリアの人たちにとっては複雑な気分になる話だろうなぁ。ナチスに協力してユダヤ人から強奪した絵画という過去はあるものの、戦後ずっと国の宝、オーストリアのモナリザとまで言われて愛された絵画を手放してしまった話だ。
 この映画、80代のおばあさんがオーストリア一国を相手取って見事に絵画の所有権を勝ち取るまでの法廷ドラマなのかと思ったが、そんな薄っぺらい話じゃなかった。マリア・アルトマンに協力する弁護士がアルノルト・シェーンベルクのひ孫、ランディ・シェーンベルク。最初は訴訟の対象となった絵画の評価額に魅かれて軽くハナシに乗ったひよっこ弁護士がひいおじいさんの祖国で、そこで起こったことを実感して、変わっていく様をライアン・レイノルズが好演している。マリアとランディはお互いに逡巡する側に回ったり、積極的に出たりを繰り返しながら、6年の間、成長を重ねて、ついに絵画「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」の所有権を勝ち取る。その合間にさしこまれるマリアの家族のオーストリアでの華やかな生活から一転してナチスに追い詰められていく様子は緊迫感を持って描かれ、裁判に臨む彼女の逡巡に説得性を持たせ、またマリアとランディのルーツがオーストリアにあることを納得させる。
 この映画を観ての唯一の後悔は、3年前にせっかくニューヨークに行ったのに、この絵を観ずに帰ってきてしまったことだ。映画を観終わった今、すごく観たくてたまらない。 評価点は5点満点の5点で。

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