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zoom RSS 森村泰昌トークイベント「笑う美術史〜画家のやることは昔からかなりヘンだった」に行ってきた。

<<   作成日時 : 2016/03/21 18:10   >>

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 3月16日の晩、中之島フェスティバルタワー12階のアサコムホールで行われた森村泰昌トークイベント「笑う美術史〜画家のやることは昔からかなりヘンだった」に行ってきた。朝日新聞の抽選に当たったのだ。朝日新聞の懸賞とか抽選に当たったのはかなり久しぶり。フェスティバルタワーもフェスティバルホールにしか行ったことないので、エレベータを乗り継ぐ13階まで(12階は13階からエスカレーターで降りる仕組み)上がったのも初めて。かっこいい夜景。
 このイベントはたぶん4月5日から国立国際美術館で行われる『森村泰昌:自画像の美術史―「私」と「わたし」が出会うとき』の宣伝の一環なんでしょうね、講演はこの美術展に出品される135点の内120点を紹介する6分のスライドショーでスタート。トークイベントのタイトルは森村氏曰く客引きをちょっと狙いすぎたみたいで、内容はタイトルと全然違って「森村流美術鑑賞術のご紹介」という感じの講演だった。
 森村氏は「美術はおもしろければ間違っていてもよい」というスタンスだそうで、絵を描く時には ★如何に描くか ★何を描くか を考えている、とのこと。
 森村氏の着眼点を説明するのに、まずは絵画ではなく、アンリ・カルティエ=ブレッソン, 1953 Greece | Athens という写真を出してきた。



 この写真の2階の女神の彫像と下の2人の女性とのコントラストについて着目し、要素を水平垂直の線として抽出し、その線からピエト・モンドリアンの「コンポジション1」がイメージできると説明した。

 さらにアンリ・カルティエ=ブレッソン, BOUGIVAL, YVELINES, FRANCE, 1956 について



 妻-子供-母親の目線で出来る三角形、子供-夫-犬の目線で出来る三角形、夫の肘で出来た三角形、妻の足元の犬-撮影者でできる三角形を構成要素として抽出し、ヴァシリ−・カンディンスキーの「弧の中の点」がイメージできると説明した。「弧の中の点」については、森村氏が説明する前にカンディンスキー好きの私も同じ絵がイメージできたのでちょっとうれしかった。



 次はやっと絵画でカラバッジョ 「聖女ルチアの埋葬」。この絵では上半分が人物等が描かれていない闇で、下半分に集まる人々の頭の配置に着目して、バーバラ・ヘップワースの彫刻作品をイメージしたそうだ。


 そしてルーベンス「レウキッポスの娘たちの略奪」からも、いろいろな楕円を要素として抽出し、曲線のみのダイナミックでめくるめく動きと評し、曼荼羅図が連想できると説明した。


 絵画3枚目はエドガー・ドガ「スター」。森村氏は舞台の袖の右上に流れるラインや踊り子の腕のラインに繰り返される柔らかな旋律を見て取り、踊り子の頭からつま先に至るラインに絶妙なバランスを感じ取ったそうで、ここからアレクサンダー・カルダーのモビール作品を連想したそうだ。


 ここで森村氏は「如何に描かれているか」に気付くと面白いと語り、「何が描かれているか」では自分でその絵のお話を創作すると面白いと語った。そのお話の事例として、フランシスコ・デ・ゴヤの「カルロス4世の家族」に対する
作家井上靖に「『カルロス四世の家族』について」という文章があり、その内容が紹介された。この本については全然知らなかったので、大変面白かった。作家の想像力はすごいです、ハイ。


 森村氏ってもっとクセのある方かと思ってたので、先生のような説明にちょっと拍子抜けした部分もあるが、以上、どれも今後絵画を見る上で大変参考になる話ばかりだった。是非4月からの森村氏の展示会に行かなければと思った。肖像画ばかりだと、この日の話がどれだけ役立てられるかは疑問だが。ま、いいでしょう。


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