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zoom RSS 「DISGRACED(ディスグレイスト)-恥辱」兵庫公演を観てきた。

<<   作成日時 : 2016/10/01 00:59   >>

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 昨夜(9/30)は兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで舞台「DISGRACED(ディスグレイスト)-恥辱」兵庫公演を観てきました。阪急中ホールは5月の中谷美紀の舞台「猟銃」以来。いいホールよね、ここは。
 この舞台、主役は「オヤジが生まれた時はまだインドだった」パキスタン系アメリカ人でやり手の弁護士アミール(小日向文世)なんだけど、こないだまでの「真田丸」秀吉のイメージが強くてちょっと「パキスタン系??」って感じは否めない。芝居はもちろん上手かったですよ、三谷幸喜の芝居を観に行くことが多かったので、彼の舞台は「オケピ!」くらいから観てますし、最近は「国民の映画」と「海をゆく者」の再演も観てます。でも「国民の映画」のゲッベルスに比べると、審問に立ち会ってから人生の歯車が狂いだした「パキスタン系」の悲哀までは伝わってこなかったかな。こんな結末になることが分かっていたから画家で白人(何系の設定なんだろ?)妻エミリー(秋山菜津子)と甥のエイブ(平埜生成)の頼みを嫌がってたのに、自分の中の背教したはずのイスラムのプライドをくすぐられたからか、審問に立ち会って、弁護士事務所での立場を悪くしてしまい、自暴自棄になっていく様はよく演じられていたとは思うけど。
 一方でユダヤ系アメリカ人でキュレーターのアイザック(安田顕)は素晴らしかった。彼の舞台は初めて観るけど、やっぱTVドラマとかでも活躍著しいし、きっと旬なんでしょうね、彼。秋山菜津子はこないだ舞台「8月の家族たち」の長女バーバラ役でも圧倒されたばかり。この舞台でもエミールとアイザックの間で揺れる様は魅力的でした。が、バーバラの方が良かったかな。
 さてこの芝居、アミール対エミリー、アミール対エイブ、アミール対アイザック、アミール対アイザックの妻のでアミールの後輩黒人弁護士のジョリー(小島聖)で対話の中で問題をシリアスにしていく動きが縦線なら、美術館キュレーターのアイザックとその彼に認められたい新鋭の画家エミリーの動きが横線で上手く物語が組み合わさっている。イスラムとユダヤの関係やコーランが分からなくても、物語終盤に向かってガラガラと崩れていく人間模様を観ているだけでも十分面白かった。
 コーランのとおり?に妻を殴打したアミールはいけない、そしていけてないヤツだったけど、アミールを通してイスラム幾何学的な造形の美しさに目覚めて作品を進化させた後は、キュレーターに気持ちが移っていったエミリーも悪いよなぁ、そこにつけこんだアイザックが上手かったんだろうけど。
 小島聖で黒人ってどうなの?っと思ったけど、こちらメイクの効果もあってか、黒人の女性敏腕弁護士に見えましたわ。エイブの平埜生成の役回りも効果的だったし。終盤の見どころ、ホームパーティーのシーンは圧巻でしたな。日本人のカップル2組が揃っても絶対あんな話題で延々とは話できないけどね。
 セットのアミールの高級マンションの壁にかかってたエミリーの絵、すごい良かった。あれもっと間近で見たかった。この舞台の中ではあの絵が一番雄弁で魅力的だったと思う。評価点は5点満点の4点で。実力派が意見を戦わせる会話劇としては秀逸だと思うけど、やっぱのほほんと日本人やってるワタシには入り込めない部分があって難しかったです。でも1時間45分の劇はあっという間でした。

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宗教、信仰、人種によって・・・
14日のことですが、舞台「DISGRACED -恥辱- 」を観劇しました。 ...続きを見る
笑う社会人の生活
2016/11/17 18:15

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