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zoom RSS 『欲望という名の電車』を観てきた

<<   作成日時 : 2018/01/07 21:02   >>

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 去年、芸文センターで『フェードル』を観た時に、もう当分大竹しのぶはいいや、っと思ったハズなのに、今年も観に来てしまいました、大竹しのぶ。今回は『欲望という名の電車』。「縁起のいい」森ノ宮ピロティホールで今日の12時の回を観てきました。
 『欲望という名の電車』といえば、ブランチ役は文学座の杉村春子、アメリカのTVならジェシカ・ラングのイメージが強いのだけど、『ピアフ』を演った大竹しのぶならブランチ役もイケるかと思って観に来た次第。松尾スズキ演出、秋山菜津子ブランチの『欲望という名の電車』というのが何年か前にあったらしいけど、観たかったなぁ、ソレ。大竹しのぶの『欲望という名の電車』は2002年の蜷川幸雄演出以来だそうで、今回の演出はイギリス演劇界の気鋭演出家、フィリップ・ブリーン。大竹しのぶと組むのは『地獄のオルフェウス』以来だそう。観てないわ、それ。
 多様性とかLGBTとかが当たり前になってくると、だんだんブランチのトラウマとかが分かりにくくなってきていて、今回もブランチの夫がゲイだとは言わないし、荒くれ者の住まうアパートで「性的異常者」とか言われてもねぇ、第一性的少数者であって異常じゃないのだし。あっさりゲイって言っちゃった方が興醒めしなかったんだけど。有名な芝居だし、もうそれすら言う必要もないのかもしれないけど。(前のダンナがアレでさぁ、だから姉ちゃんこうなっちゃったのよね、みたいな)
 ミッチ役の藤岡正明ってヒトは初めて観ました。ミッチって大柄だったんですね、あんまりそういうイメージありませんでした。ミッチとブランチのラブラブなシーンでたくさんの四角いランタンで飾られたステージは美しかったです。
 鈴木杏のステラは悪くなかったです。適役だと思います。でもアタシの中では鈴木杏ってずっと山崎貴監督映画の「ジュブナイル」とか「リターナー」のイメージが強くて、最近鈴木杏を映像で観ても一瞬誰だコレ?、あ、鈴木杏かぁ、ってな感じでいつまで経っても慣れません。
 それいうと、最後に北村一輝を映像で観たのが「猫侍」だから、こちらもスタンリー役で出てくると、あ、北村一輝かぁ、って感じになっちゃったんですがね。この『欲望という名の電車』、ずっとスタンリーはブランチを煙たがっていて、最後にはレイプという仕打ちに出たのかと思ってたんですが、この舞台でみると、スタンリーとブランチは「嫌よ嫌よも好きのうち」だったみたいですね、お互いがお互いに無いものに惹かれ合いつつ、自分の価値観に照らして反発していたのに、最後に二人きりになってベッドインしちゃったみたいな。だからあんまりレイプシーンには見えなかったです。この時、花束を抱えてアパートの周囲から窺っていた者達は何者なんでしょう?初めは死神かと思ったのですが。最後に堰を切ったように部屋になだれこんでくる様で、ブランチの精神崩壊を表現していたのかもしれません。この舞台で一番印象的なシーンでした。
 大竹しのぶは相変わらず大竹しのぶでした。前半はあんまり台詞をまくしたてるので、黒柳徹子になってしまったのかと思いました。登場シーンは観客席の左手の中ほどの通路から白いスーツを鎧のように身にまとい、大きなバッグを提げて迷いながらゆっくりと客席の間を進んで登壇。ここですでに会場の雰囲気を制していた感じですね。後半は、ブランチの誕生日の晩の見せ場でのミッチ、スタンリーとのやりとりは圧巻でした。藤岡正明も北村一輝も好演してましたが、大竹しのぶの相手として不足はない、と言い切るのは?というところ。寺脇康文がスタンリーなら釣り合うでしょうか? 退場シーンは同じ経路を逆に、青いジャケット(ブランチはもっと難しい表現で色を説明してたけど)とスカート、白いブラウスのいでたちで医者と看護婦を従えて、視線は宙をとらえて少し泣き顔で最初ゆっくりと徐々に速足で消えて行きました。
 ステージにはステラとスタンリーのアパートのセットと2階の存在をうかがわせる張りぼてが上空に吊られているのみ。アパートのセットも柱はあるけど壁に板が張ってない。バスルームだけが見通しが効かないようになっている。アパートのセットはステージを前後できるようになっていて、周囲に動きがあるときはセットが引っ込む。周りの動きの主なものは子供の頃?のお祭りのシーン。風船が割れる音がピストルの音になってて、ブランチの心情のうつろいをコントロールしている。結構このセット好きですわ。
 評価点は5点満点の4点。前半がちょっとね。次に『欲望という名の電車』演る時は中谷美紀とか柴咲コウのブランチがみてみたいなぁ。

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