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zoom RSS 舞台『黒蜥蜴』を観てきた。

<<   作成日時 : 2018/02/03 22:16   >>

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 梅田芸術劇場メインホールで舞台『黒蜥蜴』を観てきた。中谷美紀主演の舞台を観るのは一昨年の「猟銃」の再演以来。あの時も観終わってすぐもう1度観たい、と思ったのだが、今回はとうとう同じ興行で2回観てしまった。いや、もともとは2回観るつもりでチケットを買ったのではなくて、チケットぴあで第1希望と第2希望のつもりで申し込んだつもりが、複数申し込みだったみたいで2公演買ってしまったのだ。それでも片方をチケットキャンプに売りに出してたのだけど、買い手がつかない内に、チケットキャンプが閉鎖されてしまい、別のサイトに上げるのも面倒になって、2公演観ることにしたのだ。でも、2回観られてよかったよ、満足してる。2月1日(木)の夜の公演と3日(土)の昼の公演を観たんだけど、出来は1日の方が良かったみたい。2回観ると2回目は初回よりもいろいろなところに目や耳が届くようになって、アラが見えたのかもしれないけど。
 やっぱ中谷美紀は素晴らしいです。『黒蜥蜴』というと、どうしても「美輪明宏」のイメージが強くて、あんまり観たいと思ったことが無かったんだけど、中谷美紀がやるなら、新しい緑川夫人が観られそうで行ってみれば、案の定、美しくもトゲを隠した有閑マダムが舞台で艶やかに流れるようにセリフを繰り出していました(3日昼はちょっと噛んでたけど)。しかし、三島戯曲がこんなに素晴らしいとは今まで気づきませんでした。眼を閉じてセリフのやりとりを聞いてるだけでも感動しました。デヴィッド・ルヴォー演出の舞台はホテルの部屋なら扉2枚とスタンド照明2つ、テーブル1つに椅子2脚、というシンプルなセット、井上芳雄演じる明智小五郎と緑川夫人が言葉を交わす間、ちょうどホテルの部屋の下の回り舞台が1回転するところとか、すごく良かった。二人のやりとりは終始攻めの黒蜥蜴、受けの明智ってところでしょうか?恋心がつのるにつれて、黒蜥蜴が弱気になるシーンが増えていくのだけど、これがまたいい感じで演じられてたと思う。
 それから、白く濁って透けた3つに折れたつい立ての使い方も面白かった。登場人物の身もだえするような心情を表したり、長椅子の中の明智を表したり、もちろん耽美主義の象徴である「人形」の展示ケースにもなったのだけど。ま、ピアノを弾く早苗はラジオ体操してるようにしか見えなかったけどね。
 中谷美紀の衣装は6回ぐらい替わってたけど、どれも美しかった。背中を大きく魅せるドレスも良かったけど、ホテルから逃げる時の男装ももう少し長く観てたかったな。それにひきかえ、深窓の令嬢にしては相楽樹の衣装がつまらない。ずっと一緒だし。もっとなんとかならなかったのかしら?
 この芝居、もっとエログロな芝居かと思ったけど、1幕最後の各自の部屋で見えない相手に向かって話すシーンや、2幕の山場の長椅子に愛撫する黒蜥蜴のシーンも含め、美しくも決して生きては成就しない恋愛物として結構グイグイ引き込まれた。たかお鷹が演じる庄兵衛も細かいところまで行き届いていて、朝海ひかる演じる家政婦ひなも安定感があって、なかなか良かった。惜しむらくは演技に波があった早苗を演じた相楽樹かな。成河が演じる雨宮も1日の方が良かったかな。
 さて、評価点は5点満点の1日夜は5点、3日昼は3点で均して4点ということで。でもいい芝居は何回も観た方がいろいろと面白いですな。

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