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zoom RSS 舞台「岸 リトラル」を観てきた

<<   作成日時 : 2018/03/18 17:15   >>

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 昨日3月17日(土)は、兵庫県立芸術文化センターの阪急中ホールで舞台『岸 リトラル』を観てきました。昨年3月同じ会場で上演された『炎 アンサンディ』 に感動して、この芝居も観ようと決めていました。
 『炎 アンサンディ』 に出てたメンバーからは岡本健一、栗田桃子、小柳友あたりが出ています。考えてみれば、中嶋しゅうさんを観たのは『炎 アンサンディ』が最後でした。『岸 リトラル』でも村の盲目の老人ワザアンの役で観たかったです。
 この舞台、いきなりパンツ1枚の亀田佳明演じるウィルフリードが疎遠だった父親、岡本健一演じるイスマイルが死んだことを知らされる場面から始まります。最初の場面がウィルフリードのモノローグかと思いきや、彼の心の中の映画スタッフが現れ、撮影現場に早変わり。一瞬これが真実でさっきのモノローグが演技かと勘違いするほどです。おまけにウィルフリードは心の中には騎士ギロムランも宿していて、ウィルフリードのピンチには騎士ギロムランが現れて、心理的にウィルフリードを救ってくれます。さらには死んでいるはずのイスマイルも腐りながらウィルフリードに話しかけてきます。この舞台、半分はウィルフリードの妄想で出来ています。いや、もしかしたらイスマイルの故国でウィルフリードが出会った若者達もみな、ウィルフリードの妄想かもしれません。
 イスマイルを演じる岡本健一はすごかったです。イスマイルが若者達の父親の代わりを全部引き受けるため、大活躍です。こちらもパンツ1枚で海のペイントされながら、たくさんの電話帳を引きずりながら、ステージをさまよう様を見ていると、すいません、笑ってしまいました。
 シモーヌ役を演じる中嶋朋子は迫力のある歌声で良かったです、イスマイルの亡妻ジャンヌ役も体が弱い設定なのに力強かったです。しかし、ウィルフリードと最後まぐわうのはシモーヌかとおもってました。まさか栗田桃子演じる電話帳娘ジョゼフィーヌとはね。他の若者達もそれぞれに父と別れた物語をもってウィルフリードの前に現れるのだけど、そこまでエグい話にしなくても、という気がしないでもない。そこが平和な日本に住むワタシの限界なのかも。日本人が作った脚本なら父でなく母でこの話を組み立てたかもしれませんね。
 評価点は5点満点の4点です。『炎 アンサンディ』の方が理解しやすくて好きでしたので。セットも『炎 アンサンディ』に比べるとあまり工夫が見られなかったように思います。ビニールの天幕を張って透き通った光を演出したところぐらいでしょうかね、セットでおっと思ったのは。でも、ワジディ・ムワワド作の劇がまた上演されるときは観に行くと思います。

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