特別展「開館50周年 今こそGUTAI 県美(ケンビ)の具体コレクション」を観て来た

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 会場に入るとまずⅠの部屋で挨拶がわりの吉原治良《黒地に赤い円》と元永定正《作品<赤・黒>》と白髪一雄《天寿星混江流<水滸伝豪傑の内>》がお出迎え。ぁ~、「具体」の世界に来たな~って感じ。Ⅱの部屋は女性作家の作品が展示してあって、田中敦子と山崎つる子がいっぱい展示してありました。白髪富士子《無題》S2、S3を観ていたら千住博の滝を思い出しましたわ。彼女のでは和紙を貼り重ねたなんか河岸段丘のような《作品》11が一番気に入りました。あとは森内敬子のカバー無しのクッションを120個直列に並べた《作品》34が目を惹きました。堀尾昭子の皮を丸めていっぱい貼り付けてある《作品》36,37,38も良かったです。
 Ⅲの部屋は白髪一雄《黄帝》《色絵》と元永定正《作品 N.Y. No.1》が並ぶ一画が圧倒的な存在感を放ってました。Ⅳの部屋は木梨アイネ《作品》がなんかクラムボンって感じがして良かったです。
 評価点は5点満点の5点。やっぱ「具体」サイコーってことで。

「三沢厚彦 ANIMALS IN ABENO HARUKAS」を観て来た

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 『三沢厚彦(1961年京都生まれ)は、日本を代表する現代木彫家のひとりです。樟(くすのき)を彫ってつくられた等身大のアニマルたちは、身近なイヌやネコから、麒麟などの想像上のいきものまで、いずれも豊かな存在感と味わい深い表情が魅力です。』なのだそうですが、全然知りませんでした。今回はインスタグラムでこの催しの展示物の写真がいっぱいシェアされているのを観て観に行きたくなって観に来た次第。本展は6章だてになっていて、4~6章の展示物を撮影してシェアしてください!って奨励されていて、見事にこの戦略にハマったというわけ。
 木彫りの作品なので、作品のそばに寄ると木の匂いがプンプンします。キャンバスに描かれたマンガっぽいというか、キャラクターっぽいクマやら犬やら猫やらが木彫りでそのまま3Dになっている感じ。1章では顔はキャラクターっぽいのに、身体はリアルな犬や猫がヘンな存在感を放ってました。2章の作品が私は大好きで、#17のヒョウなんか持って帰って家に飾っておきたいくらい。あとは#21の鳥や、#27のサルも持って帰りたくなりました。#19のウサギはなんかは不思議の国のアリスに出てきそう。サコッシュのデザインにもなっている#28の絵画《春の祭典》も良かったです。3章では初期の作品が多く展示されていて、#29彫刻家の棚(画家へのオマージュ)を観て、あ、このアーティスト知ってるワ、とようやく気付きました。#29も#30も棚の右下の生き物に見覚えがあったんですわ。#31コロイドトンプ(ウマグマ)を観てたらなぜか漫画AKIRAの鉄雄がグロく巨大化した様を思い出してしまいました。
 4章以降は撮影可ということで、ネット上に写真もいっぱい出てますが、やっぱりここでは6章の#112麒麟と本展の新作#113キメラが傑出してますね。実在しない生き物を具現化した方が、このアーティストの魅力が全開に出てくるような気がします。次は青龍・玄武・白虎・朱雀の四神なんて彫ってくれたらいいかも。
 評価点は5点満点の5点。観ていて可愛いだけじゃないところが魅力的で楽しい気分にさせてもらったので。9005F8E2-0E26-4458-BBC9-9E83CDDF6CB1.jpeg

映画「ハッピー・オールド・イヤー」を観て来た

 新年あけましておめでとうございます。
 2021年最初の映画はハッピー・ニュー・イヤーにかけて「ハッピー・オールド・イヤー」を観て来ました。第15回大阪アジアン映画祭グランプリ受賞作だそうで、観に行くまで知りませんでした。タイの映画観るのは『マッハ!』以来チョー久しぶりです。
 スウェーデン仕込みのミニマルライフスタイルを実践すべく、実家の使わなくなったモノの断捨離を始めたヒロインのデザイナーのジーンは、実家で自作の服をネット販売する兄が見つけた近藤麻理恵のビデオも参考に、ときめくかときめかないかで下記のステップに従ってモノをサクサク捨て始めた。
 Step1.ゴールを設定し直感に従え
 Step2.思い出に浸るな
 Step3.感情に溺れるな
 Step4.迷うな、人の気持ちなど考えるな
 Step5.もう物を増やすな
 Step6.振り返るな
Step2くらいまではあるあるな話が展開されていくんだけど、今回断捨離後に実家のリフォームを頼んでいる友人が学生時代にプレゼントしてくれたCDを捨てようとしているところをその友人に指摘されたところから、物語の流れが変わってくる。贈られたけど要らなくなったモノ、長い間借りっ放しになっていたモノをジーンは友人らに1つ1つ返し始める。中には曰く付きのモノもあって、過去のイヤな記憶を呼び起こす破目にも陥りながら、返すという「任務」を遂行していく。ここで2つのやっかいなモノが登場。1つは元カレのカメラ。もう1つは実家で音楽教室を開いていて後に家族を捨てて出て行った父親のピアノ。カメラの方はジーンのスウェーデン留学を機に関係をフェードアウトさせた元カレとの関係の清算につながり、ピアノの方は夫との唯一の絆を失うのを恐れる母親の反対を押し切って父親と残された家族との関係の清算につながっていく。元カレのエムからも、母親からもジーンの断捨離の身勝手さを強く指摘され、ジーンの気持ちは乱れながらもリフォーム後のデザイン事務所の開設に向けて邁進していく。映画を観ている自分も去年9月下旬に離婚して、元妻が要らないと残して行った様々なモノを3か月ぐらいかけて(この映画はたった1月で家をカラッポにしてた。すごいわ)整理(引取り業者呼んで売ったり、毎週ゴミの日に少しずつ捨てて行ったり、これはと思うものは荷造りして元妻の方へ送ったり)していたので、この映画観てたらいろいろ考えちゃって、身につまされました。
 そういうことで、本作はワタシの今の生活のツボにハマってしまったので、評価点は5点満点の5点です。