越海青

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zoom RSS 映画「アーティスト」を観てきた。

<<   作成日時 : 2012/04/14 19:54   >>

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 今日は14日、TOHOシネマズデー、ということで梅田まで行って来た。サッチャーは昨日で終わってしまったようなので、今TOHOで観たいのは「アーティスト」これ1本。1日の時に2本ハシゴしたのがしんどかったのもあり、今日は1本でやめといた。
 「ヒューゴの不思議な発明」と並んでアメリカのアカデミー賞を奪い合った「アーティスト」。どちらも映画草創期へのオマージュ溢れる映画だけど、ワタシは「アーティスト」の方が好き。分かりやすいのは「ヒューゴ〜」だけど、「アーティスト」の方がシブイ。サイレント映画からトーキー映画への変遷期での新旧スターのメロドラマなんだけど、ドラマ自体をサイレントで演るってところがいい。また、数々の映画スターやサイレント名画の特徴を取り込み、世界大恐慌で主人公のジョージが破産するところなど、時代背景もしっかりした作品で、多分当時の映画を知るひとほど楽しめる映画になっているんだろう。ワタシなんか、観たサイレント映画のほとんどがチャップリンだし、圧倒的に知識が不足してる。それでも言葉や実際の音をフィルムにのせられないことで、目や表情や演技でしっかり心情や状況を表現する必要のあるサイレント映画は、役者の表現力が高くないと面白くないことは分かる。これがトーキー映画になれば、身振り手振りや微妙な目線で表現しなくても、ぶっちゃけ主人公が「好きよ」と声を発すれば、相手に気持ちが伝えられるんだから、ドラマの作り方が全然違ってくる。かくして、トーキー映画のやり方になじまない役者はスクリーンから退場を余儀なくされる。印象的だったのはトーキーの試写を見た晩のジョージの悪夢。ジョージの声以外の音が実際の音としてフィルムにのっている。それと、ジョージが撮ったサイレント映画の封切り前日に居合わせたレストランでのペピーのラジオインタビュー。声で気持ちを表現できれば、もう大仰な演技をする必要は無い、との意見。映画会社社長の客は声を求めている、とジョージに言った時のセリフ。その時ワタシが連想したのは、最近のテレビバラエティ番組の、タレントは声で話しているのに、さらに画面にハデな色使いの大きな文字でセリフを被せてくる画面づくりだ。あれも客が求めているんだろうか?客が求めるから、といってどんどんサービス過剰になって、客自らが映像等のメディアから情報をくみ取る力を奪っているんじゃないだろうか?泉から手ですくわないと飲めなかった水がコップで飲めるようになってさらにストローで飲めるようになって...みたいな確かに客には便利な方向に進んでいるんだろうけど、情報の出し手も受け手も退化しているというか、柔らかい食べやすいものばかり食べて、歯ごたえのあるものを提供できなくなっているし、食べられなくなってきているんじゃないかしら、と思ってしまった。いやいや中々考えさせるところの多い映画だった。ホント観る側にも知識がないと楽しみが半減してしまう。だって最後にジョージが口にした「with pleasure.」のフランス訛りのキツさから、ジョージがハリウッドのトーキー映画で声を出すことを畏れたことを想像しろって言われても、フランス訛りの英語なんて分からないもん。
 ま、ジョージは昔堅気のオトコだったんでしょうね、客とも妻とも話さなくても分かる、分かりあえると思っていたのに、話してくれなきゃアンタの気持ちなんて分からない、っていう時代に移って取り残されちゃったんだから。でも芸は身を助く、ダンスのおかげでスクリーンに復帰できたんだから。
 ヒロインのペピーは美女というより、ベティ・ブープをイメージさせる。これも1930年代っていう時代の流行りのオンナってことなんでしょうね、こちらも好演してたと思います。評点は5点満点の4点、観る側の知識不足のため満点が付けられませんでした。

 映画の後は下の階に下りて半券のサービスで蕎麦に半熟卵トッピングして食べて、さらに階を下りて、久しぶりに阪急のメンズ館でズボンを買いました。VANQUISHってブランドのスリムなパンツ。このブランド知らんかったわ。

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