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zoom RSS 「昭和モダン 絵画と文学展」を観てきた。

<<   作成日時 : 2013/12/23 21:05   >>

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 今日は兵庫県立美術館で「昭和モダン 絵画と文学展」を観てきた。「美かえる」は強風のためお休み、だった。HAT神戸に近づいても「美かえる」が見えてこないので一瞬月曜休館かと思ったが、今日は天皇誕生日。休館日は明日だ。
 この「昭和モダン 絵画と文学展」、最初は全然ノーマークで開催すら知らなかった。ウチ朝日新聞とってるからね、讀賣がやってる展示会の情報は入ってこないのよん。先月芦屋市立美術博物館で「ゲンビ New era for creations – 現代美術懇談会の軌跡1952-1957」を観たので、もうちょっと前の時代の絵画が見たくなってたら、やってたのよ、県美で。ま、朝日新聞で古賀春江<<窓外の化粧>>を掲載して紹介記事が載ったから知ったんだけど。こちらは「1926-1936」。ダダイズムの終わりからプロレタリア芸術、シュルレアリスムを経て日中戦争の直前までの日本の文芸と絵画芸術の作品を展示してます。ドイツなら私の大好きなバウハウスの時代。日本でもこの昭和の最初の10年間がこんなに文化的に豊かな時代だとは知りませんでした。大正デモクラシーとはよく聞くけど、昭和初期もすごいですな。展示の方も結構なボリュームでした。
 見てて恥ずかしかったのが、中野重治の展示。ワタシの実家、彼の墓地から自転車で10分ほどのところにあるのに、全然彼のこと知らなかった〜〜。(ま、ウチは坂井町で彼は丸岡町だから学校じゃ何も習ってないんだよ〜)。展示室には彼の詩集も読める形で置いてあって、なんか「帝国ホテル」って詩が気にいったよ〜。もちろん他の作家も画家も知らないヒトばっかりで「ナップ」も「コップ」も「無産者新聞」も今日初めて知りました。作家も朝の連ドラで「あぐり」見てたから吉行エイスケは分かったけど、あとは芥川龍之介とか小林多喜二とか谷崎潤一郎とか志賀直哉、永井荷風みたいな教科書にも出て来そうな有名人しか分かりませんでした。
 驚いたのは、この時代、新進の作家と画家の活動が深く結び付いていて、話題の画家が話題の作家の小説の挿絵や装丁を描くってのが頻繁に行われていたこと。「伊豆の踊り子」なんかも今の文庫本でしか知らなかったけど、最初の本の装丁の方がよっぽどいい!画家の方もフランスとかに勉強に出ていて、本の装丁がマティスっぽかったり、今よりよっぽど野心的じゃないかしら。
 さてさて絵画の方で気にいったのは、まずは柳瀬正夢の「無産者新聞」の一連のポスター。前田寛治「メーデー」。寺島貞志「コムソモルカ」。プロレタリア芸術はアカの色遣いがいいわ。
 そして阿部金剛「風景」。古賀春江の遺作「サーカスの景」(←芥川の「しずかな」という感想がぴったりだ)。今回の展覧会で「発見」したなぁっと思ったが高井貞二。「煙」も「感情の遊離」もどれも良かった。シュルレアリスムはアオの色遣いがステキ。
 最後文芸復興の時代からは林重義「潮岬」、児島善三郎「鏡」(←とても日本モダンな裸婦像)、須田国太郎「工場地帯」、梅原龍三郎「裸婦」、阿部合成「見送る人々」が印象深かったです。
 朝日新聞の紹介記事からはシュルレアリスムの絵画を期待してたんだけど、思いのほかプロレタリア芸術が力強くてカッコ良かったです。ちょっと前に「蟹工船」が若いヒトの間で流行ってたけど、他の文芸や絵画もウケるんじゃないかしら。秘密保護法も成立したりして、ちょっと時代がこのころと似ている部分も出てきているような.....
 しかし、この時代を経て、「雪国」やら「濹東綺譚」やら「暗夜行路」やら「夜明け前」やら「細雪」やら日本近代文学の名作が一気に生まれ出る時代を迎えるとは。そんな不穏な時代でないと名画・名作は生まれ出ないのかしら。ちょっと複雑な気分です。
 あ、今日は14時からベルクレール・クリスマスコンサートが1階ホールでやってました。美しいハンドベルの音色より、ベルを次々持ち帰る手のせわしなさが気になって、途中で見るのをやめてしまいました。ハハハ....




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