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zoom RSS ヤン・リーピン「孔雀」を観てきた。

<<   作成日時 : 2014/06/08 03:02   >>

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 昨夜、梅田芸術劇場メインホールでヤン・リーピン「孔雀」を観てきた。美しかった〜〜。舞踏家の手から指先が、あるときは翼で、あるときは優しく啄む嘴に変わる。頭の先からつま先までもう孔雀にしか見えなかったよ。いや、正確にはワタシはクジャクを動物園で何度か見たことある程度だから、羽根を広げた時の美しさしか記憶にないし、実際のクジャクの生態なんかわからない。ヤン・リーピンの「孔雀」はもう、何かは分からないけど、孔雀の名を借りた1つの繊細で美しい生きもので、この舞台はその一生を映し撮った物語なのだ。
 この前、「蒼の乱」を観たときは3階席だったけど、今回は1階席の7列目。おっいいじゃん、会場に入ってみれば前3列はなんか置いてあって、実際は4列目。さらにラッキー、とか思ってたんだけどなぁ。
 開演5分前から、舞台の袖から現れた末広がりの衣装来た男が、尺八のような縦笛を吹きながらゆっくり舞台横切って行って開演。舞台は「序」から始まった。幕が開くと、いくつもの金属の頭の丸い鳥籠が吊り下げられており、ヤン・リーピンがその鳥籠から小鳥を解き放つシーンからスタート。何やらこの後の物語を暗示しているような感じだった。
 芝居のト書きのような説明が舞台両袖の電光掲示板に2行縦書きで表示されているのだけど、席が前過ぎて、読むために舞台から目を離す必要があり、読み難かった。
 「春」の幕が開くと、いきなり目の前に岩山が現れた。前3列に置いてあったモノは、岩山で、場面に応じて時々眼前に大きく立ち現れる仕掛けになっていたのだ。この時も前過ぎる席を後悔したのだった。
 卵から生まれ出たメス孔雀は美しかった。ワタシはヤン・リーピンが単独で踊るシーンが多い、この春の幕が一番好きだ。薄桃色の衣装も春らしくてよい。春の幕から、神と時間が舞台の右と左に仁王のように出現する。神は白布をまとったパントマイム系の大道芸人のようでもある。時間は4層ぐらいの白いロングドレスをまとってくるくるとピルエットを続けている。時々手を上下させたり首を傾げたり微笑んだりして回転にアクセントを付けている。神と時間は休憩時間も舞台の両袖に立ち、観客に撮影されていた。この公演は休憩時間とカーテンコール時の撮影が許されていたのだ。下の写真はカーテンコールの時に撮ったもの。左から神、オス孔雀、メス孔雀、時間、カラスだ。緑色の衣装の女性はその他の孔雀だ。
画像

 「夏」の幕がこの公演で一番華やかな場面。オス孔雀とメス孔雀の恋焦がれるシーンや、緑色の孔雀の群舞が美しい。さらにしつこいまでにオス孔雀とメス孔雀に絡んでくるカラス。この三羽のダンスが長く続いた後、策を講じたカラスがメス孔雀を鳥籠に閉じ込めたところで夏が終わる。
 休憩の後、「秋」が始まる。赤茶色ベースの舞台で、オス孔雀とカラスの駆け引きが続き、メス孔雀の自由と引き換えに、オス孔雀は美しい羽根と命を失ってしまう。ワタシは木の根の精がやってきてオス孔雀を再生させてくれるのかと思ったら黄泉の国へ連れていく役だったのね。悲しかったのと、オス孔雀が身ぐるみ剥がされたのにはびっくりした。
 「冬」は、白く冷たい世界。白の衣装をまとったメス孔雀が神との最後の踊りの後、天に召されて行った。最後、時間がどんどん速く回転して行って、突然止まって、舞台は幕を閉じた。

 こんな美しい舞踏劇があるなんて知らなかった。ヤン・リーピンの劇はこれまで日本で2回あったそうだけど、これで最後、という噂もあるだけにこれまでのを観ていないことがすごく惜しい。評価点は5点満点の5点です。また彼女の舞台が見たいです。

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