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zoom RSS 「森村泰昌:自画像の美術史―「私」と「わたし」が出会うとき」と「田中一光ポスター展」を観てきた。

<<   作成日時 : 2016/05/02 23:38   >>

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 今日は国立国際美術館で「森村泰昌:自画像の美術史―「私」と「わたし」が出会うとき」と「田中一光ポスター展」を観てきた。

 まず「森村泰昌:自画像の美術史―「私」と「わたし」が出会うとき」は第1部が第0章〜10章の絵画(写真?)・彫刻・インスタレーションの展示と、第2部が映像作品『「私」と「わたし」が出会うとき―自画像のシンポシオン―』の上映、という構成になっている。
 第1部で気に入ったのは、第2章究極の画家は究極の演技者である:レンブラントの部屋にあった《若いセルフポートレイト 1628》
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 第3章「私/わたし」は冷静に熱狂する:ゴヤの部屋では一番大きな《ロス・ヌエボス・カプリチョス(私は冷静に熱狂する/バケツをかぶった自画像)》がよかった。
 第4章「私/わたし」の傷みによって世界を革命せよ:フリーダ・カーロの部屋にあった8つの花輪はどれも良かったが、特に《私の中のフリーダ:花の輪と涙(花輪)》が良かった。
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 第5章時代が青春だったときの自画像は美しいの部屋は森村氏のコメントによると萬鉄五郎氏の自画像がテーマらしいが、習作も含め、松本竣介氏の自画像《わたしはどこに立っている》が一番掲げている絵の数が多く(これらも面白かったが)、私が気に入ったのは、《青春の自画像(青木繁/若者)》。肌の色の感じが良かった。
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 第6章日本の前衛精神は眠らないの部屋には映像作品2作を含む前衛作品が展示されていて、私は一番楽しめた空間。中でも具体の好きな私としては《動く《電気服》(田中敦子のために)》が良かった。これもそうだけど、今回の展示は、やっぱりオリジナルを知っている方が楽しいよねぇ。ホントは動画で上げたかったけど、写真撮影はいいけど、録画はダメなんだって。
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 第7章20世紀は自画像の時代だったの部屋はデュシャンも星男も良かったけど、ここも動画のインスタレーション《なにものかへのレクイエム(創造の劇場/動くウォーホル)》が良かった。
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 第8章画家が見つめようとしたもの:ベラスケスの部屋の一連の取り組みは大変面白かった。第2部の映像の中でもこの部屋のことは語られている。3月16日の森村氏のトークイベントで出てきた作家井上靖の「『カルロス四世の家族』について」の話を思い出した。

 第2部の映像作品は圧巻だった。この映像だけで入館料がペイできるんじゃないかしら?というか、この展覧会の準備費用、入館料で賄えてるのかしら? 今日は本来は閉館日なのに開場しているからか、結構空いてたもんね。この映像作品だけど、森村氏がレオナルド・ダ・ヴィンチ、ファン・エイク、デューラー、カラヴァッジョ、ベラスケス、レンブラント、フェルメール、ルブラン、ゴッホ、フリーダ・カーロ、デュシャン、ウォーホルに成りすまして、それぞれに物語を語らせる趣向。ハナシとしてはダ・ヴィンチが面白かったけど、カラヴァッジョのが一番迫力があって良かった。

 全体を通しての化け具合ではやっぱりゴッホだろうな、スゴイわ、これ。顔はメイクだし、こんな色のゴワゴワした感じの服作って、絵の世界そっくりのセットまで作って、写真に撮るなんてねぇ。恐れ入ります。これに次ぐのはフェルメールだろうね。2部の映像での語りも面白かったし。
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 いやぁ、予想より面白くてびっくりした。評価点は5点満点の5点で。他会場でも展示があるらしいので行ってみようかしらん。


 「田中一光ポスター展」は昨年末の大手前大学の特別講演会「グラフィックデザインの今日的責任」 を観てから見たかったんだよね。特に「JAPAN」1986の鹿のポスターが生で見られてよかった。そして産経観世能なんてイベントがあったなんて知らなかった。これの一連のポスターも良かったね。50枚もの彼のポスターをいっぺんに見られるってのも贅沢だわ。

 「田中一光ポスター展」が常設展の奥に配されていたので、常設展「コレクション1」も観てきた。秋岡美帆《ゆれるかげ》、坪田政彦 Penetration のシリーズ、田中孝《風向-2(男)》が良かった。出原司《一つでたくさん》の壁いっぱいの作品もいい感じだった。

 今日は楽しい作品がたっぷり見られて満足です。

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