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zoom RSS 「クラーナハ展―500年後の誘惑」を観てきた。

<<   作成日時 : 2017/04/16 22:39   >>

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 今日は好天の下、中之島へ。まずは国立国際美術館で「素速い画家」ルカス・クラーナハ父子の作品を中心とした展示会を観てきた。クラーナハの作品を観るのは初めて。この 「クラーナハ展―500年後の誘惑」大阪展は実は今日が最終日。今日は中之島についでがあったので、1日ですませようと最終日までひっぱったのだ。ほんと天気が良くてよかったよ。
 宮廷画家としても工房を運営する事業主としても市長を3回も務めた政治家としても成功し、宗教改革のマルティン・ルターも支援するなど、精力的に活動した画家だそうだ。この画家を有名たらしめているのは、イベントのホームページによると、ユディトやサロメ、ヴィーナスやルクレティアといった物語上のヒロインたちを『艶っぽくも醒めた、蠱惑的でありながら軽妙な女性像』として描き上げているかららしい。「こわくてき」なんて久々に見たわ。でも、よく言い表していると思う。
 この展覧会、他の画家の作品もいくつか出ている。多かったのはピカソ。(クラーナハにならって)とタイトルに記した作品が3点出ている。他にはデュシャンが2点、明治の日本のクラーナハを紹介する美術誌や川田喜久治の写真、さらには森村泰昌の、クラーナハの《ホロフェネスの首を持つユディト》を模した大作も出ている(なんでユディトがキャベツでホロフェネスがじゃがいもなんだろう?)。クラーナハの蠱惑的な女性像に魅入られた画家は多いらしい。
 そのクラーナハに影響を与えた、同時代の画家、アルブレヒト・デューラーの作品も多く展示されている。デューラーは《神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世》や《騎士と死と悪魔》、《メランコリー(メランコリアT)》が良かった。

 クラーナハ父子では父の作品が多く、息子のは少ない。息子の作品では《ザクセン選帝侯アウグスト》と《アンナ・フォン・デーネマルク》の夫妻を描いた大作が良かった。背景の緑に塗られたアーチが印象的だった。
 父の方は、やはり《ヴィーナス》(ちょっと絵の大きさが小さいのががっかりしたのと、華奢な割になで肩というか首から肩のラインがしっかりしていたのが記憶に残った)と《正義の寓意(ユスティティア)》(こちらは文句なしかな)が一番かな。《ルクレティア》は《ヴィーナス》と対照的な裸婦の立ち姿の63番ではなく、着衣のある61番の方が好きかな。風刺的な「誘惑する絵」のコーナーでは、《不釣り合いなカップル》、《ヘラクレスとオンフェレ》(どちらも鼻の下を伸ばしたオヤジを戒めてる)、大変な復元処理の末、元の色艶を取り戻した《ホロフェネスの首を持つユディト》も良かったけど、一番好きだったのは《女性の肖像》だった。社会的な成功者で、宮廷画家として肖像画をたくさん描いたクラーナハがなんで中世に胸の小さい、視線がワケありな女性を描いたのか本人に訊いてみたいところだ。今後ウィーンに行くことがあれば、是非ウィーン美術史美術館に行ってみたい。映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』を観てから気になっているのよね、この美術館。さて、評価点は5点満点の5点。宗教改革、神聖ローマ帝国等の時代背景の説明もいろいろやっているところに好感が持てたので。

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