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zoom RSS PARCOプロデュース2018「THE CHILDREN」を観てきた

<<   作成日時 : 2018/10/03 23:49   >>

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昨日、サンケイホールブリーゼでPARCOプロデュース2018「THE CHILDREN」の10月2日19:00の回を観に行って来た。
脚本は「チャイ アメリカ」で2014 年ローレンス・オリヴィエ賞作品賞を受賞しているルーシー・カークウッド。本作は彼女の作品の日本初公演だそうだ。演出は栗山民也。最近彼の演出作を観る機会が増えてるわ。
演じるのは高畑淳子と鶴見辰吾と若村麻由美の3人だけ。セットはヘイゼル(高畑淳子)とロビン(鶴見辰吾)夫妻の別荘(コテージ)のみ。そこに38年ぶりに旧知の仲のローズ(若村麻由美)が訪ねてくるところから物語は始まる。旧知の仲にしては過敏に反応するヘイゼルと、38年ぶりに会ったにしてはコテージ内の食器や飲み物の位置を知り、いかにも座り慣れた風にソファに体を沈めるローズの振る舞いに「何か」を感じさせ、2人の会話のおかしなユーモアに笑わせられながらも観ている側は緊張を強いられる芝居。その「何か」はヘイゼルの夫ロビンが帰宅して一部は判明するものの、依然、ローズの「5年ぶり」の訪問の理由は分からないまま。
コテージの床は右手から左手に向かって緩やかに傾斜しており、芝居の初めの方でヘイゼルが床にリンゴを落として傾斜に沿って転がっていくところから明らかになっているのに、ローズもヘイゼルもそのことには触れない。おまけに左手の最低部には水が溜まっているのに、3人の誰もそれに触れない。震災の影響で家が傾いているのだ、観客には黙ってそれを受け止めろ、ということなんだろうか。その気持ち悪さがまた緊張を強いる。物語はロビン夫妻の38年前は赤ん坊だった今は心を病んで休んでいる娘の話を挟みながら、ローズ訪問の理由が明らかにされていく。最初ローズの勧誘に拒否反応を示した夫妻も、彼らの農場の牛の話やヘイゼルが考え出したダンスを3人が踊った後辺りから変化が生じる。
場面は夕方から夜にかけて。ローズがタバコを吸うときなどに扉を開けると室内の奥の方まで夕日がさす。60歳を過ぎた3人の黄昏時を表しているんだろう。
物語は今の日本で公演すれば誰もが福島第一原発を連想させ、3人の元物理学者は小さい子供を持つであろう若い技術者に代わって廃炉作業を行うため、昔ここに夢を持って原発を建てた責任を取るため、死地に赴く準備を始めたところで物語は終わる。
3人の間に交わされる色々な言葉にこちらも色々と考えさせられる、観ていて結構「宿題」を抱えさせられる芝居だった。3人とも力量高い演技で満足できたが、高畑淳子のヨガは観たくなかったな。とはいえ、評価点は5点満点の5点です。

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